223系


製造年:1993年〜1995年、1998年〜2004年、2007年〜
製造数:658両
制御方式:VVVFインバーター制御

1994年9月4日に開港した「関西空港」へのアクセス用として0番代が登場した。車内は、221系と同じ、2+1の3人座席で3扉転換クロスシートとなっているが、空港利用者の大型荷物の固定用として座席にワイヤーが取り付けられている。1996年の大阪シティエアーターミナル(OCAT)の荷物取り扱い開始に合わせて、先頭車の運転室寄りを締め切りにし、荷物室とした。しかし、荷物の取り扱いが1999年に廃止されたため元に戻されている。また、一部の座席を指定席扱いとした「関空特快ウイング」も京橋−関西空港間に運転されていた。

1999年の阪和線内快速の運転系統見直しにより、「紀州路快速」が新設された。これにより、編成の組み換えを行ったが、先頭車が不足したため、2500番代4両を新造し、0番代に組み込んだ。なお、2500番代は、0番代には付いていない転落防止幌が付いている。

1995年1月17日に発生した「阪神淡路大震災」によって郵送力が落ちていた東海道線・山陽本線の輸送力増強に合わせて、当初の予定よりも早く1000番代が製造された。車内は、0番代の2+1から2+2に増やされており、混雑防止のために扉間の座席列数を221系の6列から5列にしている。この穴埋めは、出入り口に出来たスペースに「補助シート」で補っている。「補助シート」は、ラッシュ時は使用できないようになっている。

2000年3月の「新快速」の130キロ運転開始に合わせて、「新快速」使用車両を223系に統一するために製造されたのが、2000番代1次車である。1次車では、従来からの製造工法を改め、外板に強度を持たせるように製造された。
2003年からは、113系の置き換え用として2次車が製造された。1次車と若干だが設計が変更されている他、新しく6両編成(J編成)が登場している。
2004年には、JR京都線・JR神戸線の運転速度の高速化に合わせて、3次車が登場している。この3次車からは、スカートが強化型となっている。

瀬戸大橋線岡山−高松間に運転されている快速「マリンライナー」の輸送改善の為に213系置き換え用として5000番代が製造された。関西地区で走っている他の番代と車内は同じだが、先頭形状部分が異なっている。


関連リンク:113系(JR西日本) 221系 213系 在来線試験車両「U@tech」 125系


日根野車(0番代)
大阪環状線 大阪

網干車(1000番代)
山陽本線 加古川

網干車(2000番代、3000番代)
東海道線 大阪

日根野車(2500番代)
大阪環状線 大阪

岡山車(5000番代)
東海道線 大阪

岡山車(5000番代)
東海道線 大阪

東海道線 大阪


最新:2007年4月7日
前回:2005年11月27日