広島電鉄


100形
 製造年:1984年
 製造数:1両
 制御方式:直接制御
 現役数:1両
 所属:江波車庫

 1984年に行われたイベントに合わせて復元された車両である。車体は新製したが、足回りは広島市交通公園に保存されていた150形157号のものを再利用してい る。また、現在の保安基準を満たすために木造製では無く、金属製となっている。
 現在、4月〜10月の土・日・祝日に江波−横川間で運転されている。詳しい運転時期や時間は広島電鉄のホームページをご覧下さい。

101号
江波車庫(許可を得て撮影)

150形
 製造年:1925年
 製造数:10両
 制御方式:直接制御
 現役数:1両
 所属:江波車庫

 1945年8月6日、運転中にの原爆によって被爆した車両である。中には大きな被害を受けた車両もあったが、製造された10両が1945年8月〜1948年4月までに  復旧工事を施されている。しかし、各都市からの譲渡車両の登場により1965年11月から順次廃車となっていった。157号は1971年5月に廃車となり、広島市交通 公園に保存されていたが1984年に台車などを100形復元工事で再利用されている。よって、現存するのは江波車庫に補完されている156号のみとなる。

156号
江波車庫(許可を得て撮影)

200形
 製造年:1928年
 製造数:1両
 制御方式:直接制御
 現役数:1両
 所属:江波車庫

 広島市の姉妹都市であるドイツのハノーバー市から茶室を送ったお返しとしてやって来た車両である。構造上の問題から冷房化が出来ない為、夏には運転されてい ない。現在、11月〜3月の日・祝日に江波−横川間で運転されている。詳しい運転時期や時間は広島電鉄のホームページをご覧下さい。

238号
江波車庫(許可を得て撮影)

車体側面のメッセージ

350形
 製造年:1958年
 製造数:3両
 制御方式:間接非自動制御
 現役数:3両
 所属:全車両→千田車庫
 
 市内線と宮島線の直通運転を目的として製造された。市内線の塗装をしながらも貸切電車として宮島線直通運用に就いていた。1971年には製造当初の850形から 350形に改番された。現在は、市内線のみで運用されている。

353号
広島駅

570形
 製造年:1926年〜1931年
 製造数:100両以上
 制御方式:直接制御
 現役数:2両
 所属:582号→千田車庫、584号→江波車庫

 旧・神戸市電の車両であったが神戸市電廃止に伴って広島電鉄にやって来た。神戸市電ではJ形、K形、L形と呼ばれていた。戦争によって多くの車両が被災したが 残った22両の内、17両が広島電鉄に譲渡された。一部の車両は車齢の関係から冷房化されることなく廃車に、578号はサンフランシスコ市へ譲渡、573号は運転  台部分が運転士養成用になっている。現存しているのは582号と584号のみである。

584号(旧・584号、江波車庫所属)
江波車庫(許可を得て撮影)

600形
 製造年:1948年
 製造数:12両
 制御方式:直接制御
 現役数:1両
 所属:江波車庫

 旧・西日本電鉄北九州線の車両である。広島電鉄へは、3両が譲渡されたが、603号は1983年に事故で、601号は2001年に不具合で廃車となっている。
 現在、602号だけが運転されているが運転される日が少なく廃車になるのではとウワサされている。

602号(旧・502号)
江波車庫(許可を得て撮影)

700形
 製造年:1982年〜1983年、1985年
 製造数:11両
 制御方式:間接自動制御(701〜707号)、抵抗制御(711〜714号)
 現役数:11両
 所属:701〜704号・711〜714号→千田車庫、705〜707号→江波車庫

 350形以来、24年ぶりに製造された車両である。1980年に製造された3500形を基に製造された単車体ボギー車である。全部で11両が製造されたが、701〜70 7号は吊り掛け式の駆動方式を採用していたが711〜714号は平行カルダン式の駆動方式に変更されている。

707号(2次車、江波車庫所属)
広島駅

711号(3次車、千田車庫所属)
広島駅

750形
 製造年:1928年〜1929年(旧・1601形)、1940年(旧・1651形)、1950年(旧・1801形)
 製造数:22両
 制御方式:直接制御
 現役数:6両
 所属:全車両→千田車庫

 旧・大阪市電の車両であったが大阪市電廃止に伴って広島電鉄にやって来た。車両の種車は3つに別れている。7551〜759号は旧・1601形、761〜764号は旧・1651形、765〜772号は旧・1801形から改造・改番されている。

761号(旧・1651号)
広島港(宇品)

800形
 製造年:1983年、1987年、1990年、1992年、1997年
 製造数:14両
 制御方式:電機子チョッパ制御
 現役数:14両
 所属:801〜802号・810〜813号→千田車庫、803〜809号→江波車庫

 市内線車両の新性能化とアコモ改善を目的として製造された車両である。製造時期によって細部が異なっていることから5つに分けることが出来る。
 700形に似ている801・802号(1次形)、車体のデザインが大きく変更された803・804号(2次形)、ヘッドライトとテールライトが埋め込み型になった805〜808号( 3次形)、前面の窓が方向幕まで一体となった809〜812号(4次形、また810号だけは側面の帯が太くなっている)、ライトの形が3900形と同じ形になった813・81 4号(5次形)

802号(1次形、千田車庫所属)
広島駅

804号(2次形、江波車庫所属)
広島駅

805号(3次形、江波車庫所属)
江波車庫(許可を得て撮影)

811号(4次形、千田車庫所属)
AIGエジソン生命広告車両
江波

811号(4次形、千田車庫所属)
江波車庫(許可を得て撮影)

900形
 製造年:1957年〜
 製造数:114両
 制御方式:直接制御
 現役数:9両
 所属:全車両→江波車庫

 旧・大阪市電の車両であったが大阪市電廃止に伴って広島電鉄にやって来た。旧・2601形を改番した車両である。

910号(旧・2635号)
江波車庫(許可を得て撮影)

911号(旧・2636号)
十日市町

1900形
 製造年:1957年
 製造数:20両
 制御方式:間接自動制御、直接制御
 現役数:15両
 所属:1901〜1911号→千田車庫、1912〜1915号→江波車庫

 旧・京都市電の車両であったが1978年の京都市電廃止に伴って広島電鉄にやって来た。広島市民からの一般公募によって全車両に愛称が付けられている。
 1909号が2002年8月に落雷事故を受けたの機に全車両に避雷器が設置された。

1903号(旧・1918号、愛称:舞妓、3代目絵画電車、千田車庫所属)
広島駅

1907号(旧・1924号、愛称:銀閣、千田車庫所属)
広島港(宇品)

1908号(旧・1921号、愛称:あらし山、千田車庫所属)
広島駅

3000形
 製造年:1954年(旧・1100形)、1962年(旧・1200形)、1964年(旧・1300形)
 製造数:5両(旧・1100形)、9両(旧・1200形)、6両(旧・1300形)
 制御方式:間接自動制御
 現役数:7両
 所属:全車両→千田車庫

 旧・西日本鉄道福岡市内線の車両である。1979年から3連接化工事が始まり、市内線と宮島線の直通運用で運転を開始した。しかし、新型電車の登場により、徐々 に直通運用は無くなっていき、宮島線のみの運転になっていった。現在では、市内線の1号線と5号線で活躍している。

3005号(旧・1100形)
広島港(宇品)

3700形(ぐりーんらいなー)
 製造年:1984年〜1987年
 製造数:5両
 制御方式:抵抗制御
 現役数:5両
 所属:3701〜3702号→千田車庫、3703〜3705号→荒手車庫

 3500形に次ぐ連接車両で、いろいろな点で3500形と似ている。しかし、制御方式や車内が異なっている。また、製造時期によって3つに分けることが出来る。
 3500形のスタイルを踏襲している3701号(1次形)、車両番号が大きくなった3702・3703号(2次形)、側面の方向幕や屋根にある静止インバーターが異なってい る3704・3705号(3次形)

3703号(2次形、荒手車庫)
Kit Kat広告車両
広島駅

3800形(ぐりーん・らいなー)
 製造年:1987年〜1989年
 製造数:9両
 制御方式:VVVFインバータ制御
 現役数:9両
 所属:全車両→荒手車庫

 広島電鉄で初めてのVVVFインバーター制御を採用した車両である。運転台や車内は3700形と似ている。
 3801〜3803号はヘッドライト・テールライトが丸型となっている。3804〜3809号は角型となっている。また、3802・3803号は屋根上の配置が3801号と異なっ ている。

3808号
宮島線 広電宮島

3950形(グリーン・ライナー)
 製造年:1997年〜1998年
 製造数:6両
 制御方式:VVVFインバータ制御
 現役数:6両
 所属:全車両→千田車庫

 宮島線の輸送力増強を目的として製造された車両である。製造当初は宮島線でも運転されていたが、現在では市内線で活躍している。

3952号
広島駅

5000形(グリーン・ムーバー)
 製造年:1999年、2001年〜2002年
 製造数:12両
 制御方式:VVVFインバータ制御
 現役数:12両
 所属:5001〜5006号・5008〜5011号→荒手車庫、5007・5012号→千田車庫

 日本で2番目となる超低床路面電車である。また、日本では初めての5連接車両でもある。5001号は運輸省(現・国土交通省)からの補助金の関係で製造メーカー・ シーメンス社があるドイツから巨大貨物飛行機「アントノフ124」で広島空港へ空輸されている。5002号以降は船で輸送されている。
 2000年には鉄道友の会ローレル賞を受賞している。

5002号(荒手車庫所属)
宮島線 広電宮島

5100形(グリーン・ムーバーmax)
 製造年:2004年〜
 製造数:4両
 制御方式:VVVFインバータ制御
 所属:荒手車庫

 近畿車輛・三菱重工業・東洋電機製造・広島電鉄の4社が共同して製造された日本で初めての国産超低床路面電車である。2006年4月現在、5101号〜5104号の4編成が配置されている。

5101号
立町


最新:2006年4月5日
前回:2006年1月22日